離婚する際の不動産を売却する方法

しかし、家の売却価格でローンの完済ができなくても、家を売却する方法があります。
ただし、メリットばかりではなくデメリットもありますので、特徴を把握しておきましょう。

そこで今回は、下記の内容についてご説明します。
▶︎離婚する際に家を売却するべき理由
▶︎住宅ローンの残債があっても売却する方法

不動産の売却をするうえで確認しておくべきポイントや、不動産の売却価格で住宅ローンを返済できなかった場合の解決方法を理解し、不安や疑問を解消しましょう。

離婚した場合の不動産の財産分与は？

離婚の時に、最ももめるのが「財産分与」と言われています。
財産分与とは、婚姻期間中に夫婦が協力して築き上げた財産を、2人で公平に分けることです。
お金、株、年金、保険、家電、自動車、建物や土地が財産の対象です。
特に家の財産分与はトラブルになりやすいのが現状です。

なぜならば、お金は額面で分けることができますが、不動産は簡単に分割することができません。
財産を公平に分けるには、不動産を売却して現金にすることで分割しやすくなります。
ですから、家を処分する際は、財産分与を踏まえて決めることが大切です。

離婚する際に不動産を売却するべき理由

離婚の際は、リスクを減らすために不動産の売却をすることがおすすめです。
例えば、離婚後に家を売却せずに妻がそのまま家に住む場合。夫が住宅ローンを払い続けるケースがあります。
しかし、夫がローンの支払いを滞ってしまうことも想定できます。
その場合、住み続けるのが難しくなってしまいます。

さらに、夫がローンの契約者で妻が連帯保証人となる場合､夫が滞納してしまうと妻にローンの支払い義務が生じてしまいますし、いざ離婚後に夫に連絡しても、接触を避けるために連絡が取れなくなってしまうこともあり得るでしょう。
ですから、なるべくリスクを回避するためにも、離婚する際は不動産を売却することがおすすめです。
離婚して家を売却する際に、確認しておくべきことは以下の3つです。
当社では不動産の資産価値を的確に評価し、お客様へお伝え致します。
住宅ローンの残債がどのくらいあるかによって、対処する方法が異なりますので、ローン残債についても確認しておきましょう。

住宅ローンの残債があっても売却する方法

離婚による不動産の売却方法

最も手っ取り早いのが、空家をそのままの状態で「古屋付き土地」や「中古住宅」として売る方法です。
そのまま住むことができる、もしくはリフォームすれば住める状態であれば「中古住宅」に。
老朽化して住むのが難しい場合は、「古屋付き土地」として売り出します。

そのままの状態で売るメリットは、リフォーム費用や解体、造成の費用は購入者の負担となります。
つまり、売主に手間や費用負担がかかりません。
しかし、その分他の売却方法と比べると、売却価格が低くなってしまうのがデメリットです。
売却費用が低くなる可能性がありますが、手間や費用の負担を掛けたくない方におすすめの売却方法です。

オーバーローンでも売却できるのか？

売却価格が住宅ローンの残債に満たなかった場合の解決策があります。
その解決策は、抵当権を抹消することです。
原則、抵当権が付いている家は、売却することができないのです。
抵当権とは、ローンの完済ができていない家に設定され、ローンを返済できないと判断された場合に、金融機関が家を取り上げてしまうことです。

そしてその家を競売にかけ、返済できなかったローンの返済に充てます。
では、どうすれば抵当権を抹消することができるのでしょうか？
ここで注意しておきたいのが、任意売却することは、ローンが完済されることではありません。
ですから、残りのローンは完済するまで支払う必要があります。
しかし、任意売却をすることで、返済額を軽減してもらえるケースもあります。

デメリットとしては、金融機関への交渉が複雑なので、忍耐力が必要です。
さらに、任意売却するとブラックリストに載ってしまうため、今後数年間は、金融機関のローンが組めなくなってしまいます。
以上のメリット・デメリットを把握しておき、夫婦間でトラブルにならないように話し合いましょう。

まとめ

離婚する際は、財産分与を考えたうえで、家を処分する方法を決めましょう。
不動産を売却するべき理由は、分割しやすくするだけでなくリスクを軽減できることにもなるからです。
夫婦のどちらかが住宅ローンを払い続けるにしても、万が一ローンを滞ってしまったら連帯保証人としてローンを支払う義務が発生します。売却することで、そのリスクを回避することにも繋がるでしょう。

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