ローン返済苦による売却

払えない時の解決法「任意売却」とは

住宅ローンの契約をした後の事情により、返済苦に陥ることがあります。
給与が下がってしまい、返済が苦しい。急な体調不良のため、仕事が難しくなってしまった。
収入がない。
このような事情により、住宅ローンの返済に困ってしまったら、一体どのように対処したらいいのでしょう。
解決策はあるのでしょうか。

住宅ローンの返済苦には「任意売却」という解決方法があります。
住宅ローンを払えないとどうなってしまうのか。
なぜ任意売却が住宅ローンを払えない時の解決策になるのか、順を追って解説します。

住宅ローンの返済苦に陥るとどうなるのか

住宅ローンの返済が苦しい。
苦しいから、滞納しても仕方がない。
そんなふうに考えていませんか。

住宅ローンの返済ができなくなると、時を経るに従って状況が厳しくなるという特徴があります。
最悪のケースでは、せっかく手に入れたマイホームを手放さなければならない可能性すらあるのです。
住宅ローンが払えないとどうなってしまうのか。

1.住宅ローンの督促

住宅ローンを滞納すると競売にかけられるという話を聞きませんか。
確かに流れとしてはその通りなのですが、何もいきなり競売にかけられるわけではありません。
競売はあくまで最終手段です。

住宅ローンの返済が滞ると、督促という穏やかな方法から
「返済の促し」が始まります。
督促は基本的に文書で行われることが基本です。

2.住宅ローンの一括請求

住宅ローンを払えずさらに放置すると、住宅ローンの残金一括請求が行われます。
住宅ローンは毎月一定額を返済するという契約が基本です。
それなのに、なぜ残金を一括請求されてしまうのでしょう。
約束が違うと思うかもしれません。

なぜ一括請求されるのか。
それは、期限の利益を喪失してしまうからです。
住宅ローンが分割返済できるのは、「支払日が到来していない分はまだ払わなくていいです」という約束があるからこそ。
住宅ローンの滞納によってこの期限の利益を喪失してしまうため、一括請求ならびに後の競売などに繋がって行くのです。

住宅ローンの残金一括請求に応じることができる人は、ほぼいないことでしょう。
一括請求に応じる資力があれば、マイホームだって一括で購入できたはずです。
住宅ローン滞納が続くと、まず払えない一括請求という恐ろしい状況になります。
さらなる返済苦に頭を抱えることになるはずです。

3.住宅ローン滞納による競売

さらに事態が進むと、やがて住宅が競売にかけられることになります。
なぜ競売にかけられるのか。それは、住宅ローンの残金を回収するためです。

住宅ローンを借りたなら、約束に沿って返済しなければいけません。
住宅ローンの支払いができないなら、担保にしていたマイホームなどの不動産を競売にかけて売却し、売却金額から住宅ローンの回収をはかるということです。
競売こそが、住宅ローンの支払いができない場合の一つの終着点になります。
競売はどんな不動産売却の方法なのか
競売は裁判所の主導で、法律に則って行われます。

通常の不動産売却は、売主が不動産会社のサポートを得て比較的自由に提示することができるはずです。
たとえば売却金額の希望や買主への要望や立ち退きの時期など、柔軟に話し合った上で不動産売却を進めることができます。
最終的に不動産を売却するかどうかも不動産所有者の決断次第です。

しかし、競売は違います。
住宅ローンを回収するための強制的な売却です。
通常の不動産売却のように、立ち退き時期や買主への要望を柔軟に話し合うことはできません。
問答無用で「マイホームなどの不動産を売られてしまう」のです。
住宅ローンを払えないと、最終的に「強制的な売却・換金」である競売に繋がってしまいます。

住宅ローンが払えない時の二つの解決方法

相談と任意売却

競売で不動産を強制的に売却されないためには、どのような手段を講じればいいのでしょうか。
また、住宅ローンの返済に困ったら、どうすべきなのでしょうか。
解決策は2つあります。
▶︎金融機関に相談する
▶︎任意売却について検討する
金融機関へ住宅ローンの返済苦を相談する
住宅ローンの返済が苦しい時に打つ悪手は、「黙って滞納してしまうこと」です。
何もせずに滞納状況が続くと、最悪の結末である競売へと繋がる可能性が高くなります。
住宅ローンの返済が苦しいなら、早めに住宅ローンを借り入れた金融機関に相談することが大切です。

早めに金融機関へ事情を話せば、返済期間や返済額を調整できる可能性があります。
まずは金融機関へ急いで相談しましょう。

任意売却と競売の違いとは

任意売却は「進め方」「売却金額」の2つの点で、競売と異なっています。

任意売却は、住宅ローンが残っている不動産という点を除けば、通常の不動産売却とさほど変わりません。
つまり、売却において強制的かつ問答無用に売られてしまうのではなく、不動産所有者が自分の決断で売却できるのです。
売却の契約においても、競売よりはるかに柔軟に要望を出すことが可能になっています。

任意売却で不動産を売却した場合、通常の不動産売却の7割程度の金額が相場です。
競売の場合は、5~7割くらいの金額が相場であると言われます。
任意売却も通常の不動産売却より相場は下がる傾向にありますが、競売よりも金額面で有利に売却ができる可能性が高いのです。

まとめ

住宅ローンの支払いに苦慮しているなら、早めに対処することが重要になります。
なぜなら、住宅ローンの滞納状態を放置してしまうと、最終的に競売に繋がってしまう可能性が高いからです。
競売になると、せっかく手に入れた不動産を「強制的な売却」によって失ってしまう結果になります。


住宅ローンの返済に苦しんでいる場合は、金融機関への相談や任意売却といった解決法が考えられます。
事態を悪化させないためにも、解決へ向けて早めに動き出しましょう。
ローン返済苦による不動産売却も札幌不動産売却相談窓口にお任せ下さい!