更地と整地の違いとは?不動産売却はどちらが有利か

■不動産売却する土地の「更地」「整地」の違いとは

更地とは「権利が制限されていない土地で、すぐに建物を建てられる状態の土地」を指します。

特に整っていなくてもすぐに建物を建てられる土地・権利の状態なら更地です。

仮に建物がなく、すぐに新しい建物を建てられる状態でも、土地に賃借権などが設定されている場合は権利が制限されていますから更地ではありません。

整地とは「土地を整えること」や「整えられた土地」のことをいいます。

更地は建物を建てられる状態を意味しますが、整地は土地を地固めするなど整えることを意味するのです。

また、重機やコンクリートなどで整えた土地のことを整地ということもあります。

整地にはいくつかの方法・種類があります。

ガラスなどを拾って重機で地固めする「粗仕上げ」や、砂利を敷いて重機で土地を整える「砂利整地」、コンクリートやアスファルトを使って土地を整える「アスファルト・コンクリート舗装」などが主な整地の方法・種類です。

■不動産売却では更地と整地のどちらが有利なのか

更地と整地を不動産売却する場合は整地の方が高値売却できる可能性があります。

整地はすでに整えられている土地です。

更地を買って整地する必要がなくすぐに土地活用できるため、一般的に整地の方が高値で不動産売却できる可能性が高くなります。

ただし、不動産売却において必ず更地より整地が有利になるというわけではありません。

整地するためにはその分だけ費用がかかります。

費用をかけて整地しても、費用分を合わせた不動産売却金になる、つまり整地費用分を回収できるとは限りません。

土地の価格は周辺相場や立地なども含めて総合的に決めますので、整地したからといって必ず高値を設定できるわけではないのです。

仮に整地費用を含めて価格設定しても、「高い」などの理由から売れないことも考えられます。

整地の方法によっては、買主が土地活用しにくくなる可能性もあるのです。

たとえば、買主が舗装を検討していたのに砂利整地だと買主のニーズとずれてしまいます。

買主が整地を必ず評価するわけではないという点も覚えておく必要があります。

■最後に

更地と整地は同じ土地ですが違いがあります。

不動産売却時は整地の方が高値売却できる傾向にありますが、絶対というわけではありません。

不動産売却を検討しており「更地を整地した方がいいだろうか」と悩んでいる場合は、まずは不動産会社に相談した方がいいでしょう。

整地には費用がかかりますので、整地後に不動産売却しても費用分を回収できずマイナスになる可能性があるからです。

更地でも不動産売却はできますので、迷ったら専門家に相談して決めることをおすすめします。

更地・整地の不動産売却は札幌不動産売却相談窓口へお気軽にご相談ください。

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