転勤による売却

損しないために知っておきたい注意点

転勤は会社の都合で急に決まります。
引っ越しや準備も大急ぎになりがちです。
遠方への転勤では、せっかく手に入れたマイホームの売却や賃貸も検討する必要があります。

急な転勤で家を売却する時の注意したいポイントとは?
長く家を離れる場合は売却した方がいいのか。
それとも、賃貸を利用した方がお得なのか。
転勤を理由に不動産を売却したい人のために、2つの疑問について重点的に解説します。

転勤で家を売却するときは早めの売却を

転勤は急に決まり、急ピッチで準備を進めなければいきません。
だからこそ、転勤が理由の不動産売却も、手続き面においてもスピーディさが求められます。

遠方へと転勤する人は、新しい任地で仕事をスタートする前に不動産売却の主要手続きをある程度進めることが重要です。
手続きが終わらないと、任地と旧住居を行ったり来たりすることになります。

より良い不動産売却をするためには、以下のポイントに気をつけましょう。

家の売却相場を中心に情報収集を行う

転勤が理由で家を売却する場合、手続きを急ピッチで進める必要があります。
ただ、家の売却手続きを急ぐからといって、家の売却価格を妥協しろという話ではありません。
家は自分を含めた家族の重要な生活拠点です。高い資産価値を持つ財産でもあります。
そんな財産である「家」を売るのです。
家に見合った価格で売却することが大切ではないでしょうか。

売却金は今後の生活資金の基盤にもなることでしょう。
場合によっては新しい家を購入するための資金にする可能性もあります。
妥協することは、得策ではないはず。
手続きを急ぎつつ不動産売却価格を妥協しないためにも、家の売却相場はしっかりと把握しておきましょう。

▶︎住所の近い家の売却価格
▶︎居住地の不動産売却相場
▶︎似たようなタイプの家の売却相場

インターネットや折り込みチラシなどから情報収集をしておくことが重要です。
スマートフォンでも情報収集ができるので、通勤や帰宅の時間を使って効率的に調べることもできます。
インターネットの見積もりサービスなどを利用してもいいでしょう。
家の売却相場を知ることは「手続きをスムーズに進めつつ、適正価格で家を売却すること」に繋がります。

家の状況や売却への希望ははっきり伝える

転勤によって家を売却する時は、「家の状況」と「売却への希望」をしっかり伝えることが必要になります。
なぜなら、家の状況によって売却方法が変わってきたり、売却への希望によってスケジューリングに気をつけたりする必要があるからです。

家に住宅ローンが残っているか。
住宅ローンが残っているなら、どのくらいの額が残っているのか。
どの金融機関から借り入れているのか。
抵当権は設定されているか。
これらの事項や、家の状況について気になるポイントがあれば、忘れずに伝えておきましょう。

家の売却に対して希望や要望があれば、相談の段階で伝えておくことは注意点の1つです。
「転勤で新しい任地に行く前に契約書を交わしておきたい」「転勤先が遠いため、早めに進めたい」など、相談の段階で希望を伝えておくことで、スケジューリングや手続きに希望を反映することができます。
希望や要望を早めに伝えることで、よりニーズに合った転勤時の家の売却が可能になるのです。

転勤のスケジュールを伝える

転勤のスケジュールがわかっていたら、早めに伝えるよう注意したいもの。
なぜなら、転勤のスケジュールによって家の売却の手続きスケジュールを検討しなければならないからです。
通常の不動産売却の場合、相談から売却までに必要な期間は平均3カ月ほどになります。
ただし、家の売却ケースによっては、さらに期間を要する可能性が考えられるのです。

買主が金融機関に住宅ローンを申し込む場合には、金融機関側の審査期間を見る必要もあります。
売主が転勤前に任地に足を運ばなければならない場合は、書類の提出などがその分だけ遅れることも考えられるはずです。
転勤のスケジュールを早めに伝え、無理のない計画を立てるようにしましょう。

また、転勤のスケジュールは、詳細に伝えるよう注意が必要です。

家の売却の他に賃貸も検討を

転勤により家を離れる場合は、賃貸物件として人に貸すという選択肢もあります。
家を人に貸すと、家賃収入が手に入るというメリットがあります。
対して、借りる側とのトラブルが起きる可能性を想定する必要もあります。
家(自分のもの)に他人を住まわせることに抵抗を覚える人もいることでしょう。

まとめ

転勤で家を離れなければならない。こんな時は、「家をどうするか」を決断する1つの転換期になります。
家の売却を決断したら、ポイントに注意して後悔しない家の売却を行うことが重要です。

転勤が決まると、急ピッチで準備を進めることになるはず。
それでも、「家は生活の基盤」「資産価値の高い財産」だというポイントを忘れず、注意して売却を進めたいものです。

賃貸物件として誰かに貸すという方法もあります。
メリットとデメリットをよく比較し、自分に合った方法を選択しましょう。